シンポジウム  

日本地域学会 第52回(2015年)年次大会シンポジウム

一般教育棟A21講義室  

「地方創生と地方中核都市のまちづくり」

 
  開催趣旨:
 日本の総人口は2008年をピークとして減少に転じており,今後の地方圏では,人口の急速な減少が地域経済の縮小や社会生活サービスの低下を引き起こし,更なる人口減少を引き起こす「縮小スパイラル」に陥ることが懸念されている。政府は2014年12 月に「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」を閣議決定し,雇用創出と人口増加の好循環による地方創生の基本方針を示したが,その実現のためには一定の人口規模を有する地方中核都市の活力維持と機能強化が不可欠である。
 岡山市は,中四国の広域交通拠点に位置する地方中核都市であり,人口160万人を有する岡山都市圏の中心市として,圏域のみならず中四国全体の発展を牽引してきた。岡山市は2009年4月に全国18番目の政令指定都市に移行し,これまで順調な人口増加を達成してきたが,2020年頃には市人口が減少に転じること予測されており,新たな状況をふまえた魅力と活力あるまちづくりが求められている。特に,人口減少や高齢化が急速に進む中で,中心市街地の活力を高め,暮らしやすいコンパクトな都市づくりを進めていくことが急務である。
 本シンポジウムでは,岡山市をはじめとする地方中核都市が直面する課題と今後の対応策について討議するとともに,地方創生が叫ばれる中での市民協働によるまちづくりのあり方について議論を深めたい。
     
    総合司会 近藤 光男(大会実行委員,徳島大学)
15:15   開会挨拶 阿部 宏史(大会実行委員長,岡山大学)
15:20   会長挨拶 氷鉋 揚四郎(日本地域学会会長,筑波大学) 
 
15:30-16:10   基調講演 山﨑 康司 氏(岡山市都市整備局長)
  「岡山市の現状とまちづくりへの取り組み」
 
16:15-17:45   パネルディスカッション 「市民協働のまちづくりによる中心市街地再生」
 
  [パネリスト]
  石田 尚昭(岡山市都市整備局審議監)
  延原 正浩(岡山商工会議所常議員・スポーツ支援委員長)
  河上 直美(NPO法人タブララサ理事長)
  岡山 一郎(山陽新聞社論説委員会副主幹)
  中村 良平(岡山大学大学院社会文化科学研究科教授)
 
  [コーディネータ]
  三村 聡(岡山大学地域総合研究センター教授)