シンポジウム  

日本地域学会 第51回(2014年)年次大会シンポジウム

校舎「かえで」5階K1503号室  

“グローバル時代における地域連携のあり方”

10月4日 15:30-17:45  
  開催趣旨:

我が国経済は、1990年代初めからグローバル化の下で産業競争力の低下や産業の空洞化が進むとともに、東京への一極集中と地方の衰退、及び少子高齢化・人口減少が進んでおり、首都圏における中核市の一つである柏市も、このようなグローバル化とローカル化の同時進行の大きな波を受けている。柏市を空間的視点でみると、千葉県西部にあたる東葛地域の中で中核市へと発展するとともに、国道6号線と常磐線という幹線と東武アーバンパークラインと国道16号線とが交差する交通の結節点であり、物流の拠点となっている。スポーツの面では、柏レイソルが柏を本拠地として活躍している。
 現在、柏市は、未来に向けた新しいまちづくりを行っている北部地域、交通の要衝であるJR柏駅周辺の中心市街地、及び南部地域と沼南地域などに分けられる。北部地域における柏の葉地域では、東京大学・千葉大学の新キャンパスの新設や三井不動産等を中心に環境配慮型都市(スマートシティ)の開発が進んでいる。この地域開発は、新線TXの開業や圏央道の開通による交通ネットワーク化の進展と関連する大学、企業、及び柏市の緊密な連携により、さらに進展している。その間に、東葛地域に立地する大学がお互いに連携し合う東葛大学コンソーシアムが設立され、今年で10年を迎える。一方、南部地域では、日本で住宅公団が最初に開発した光ヶ丘団地が建て替えられ、それに対応して、柏市は環境対策のまちから高齢化対策のまちへと政策転換を図っている。
 このようにグローバル化とローカル化の同時進行下におけるまちづくりの変化を背景として、本シンポジウムでは、グローバル時代における新たな地域連携のあり方に関する議論を深めることとする。
     
    総合司会 佐藤仁志(大会実行委員,麗澤大学)
15:30   開会挨拶 小野 宏哉(大会実行委員長,麗澤大学)
15:35   会長挨拶 氷鉋 揚四郎(日本地域学会会長,筑波大学)
 
15:45-16:15   基調講演 石黒 博 氏(柏市副市長)
          「公・民・学連携とまちづくり」
 
16:20-17:40   パネルディスカッション 「グローバル時代における地域連携のあり方」
 
  [パネリスト]
    出口 敦氏 (東京大学教授)
               「グローバル時代のまちづくり」(仮)
    笠原 輝幸氏 (光ヶ丘商店会理事長)
               「南部地域の商店街活性化と地域振興」(仮)
    加藤 智康氏 (三井不動産株式会社)
               「スマートシティの持続的発展」(仮)
    高辻 秀興氏(麗澤大学教授)
             「市民参加のまちづくりと大学の連携」(仮)
      石黒 博氏(柏市副市長)
               「公・民・学連携とまちづくり」
     
  [コーディネータ]
    徳永 澄憲(大会実行副委員長,麗澤大学)
 
17:40-17:45   まとめ