一般均衡モデルによる日本の大都市のアメニティ評価

大城純男  (中京大学)
 

環境問題への関心の高まりの中で、国民にとって、地域のアメニティは居住する都市を選択
する際にますます重要な要素となっている。他方で、企業にとっても、生産性を高める環境に
立地することがこれまで以上に求められている。本研究においては、消費者と企業の行動を組
み入れた賃金・地代の一般均衡モデルに基づくアメニティ評価法を示したRoback(1982)に基
づき、日本の大都市ごとのアメニティ評価を行い、その推移を観察することにより、どのよう
な環境要素の重要性が高まっており、どのような都市が選好されつつ るのかを分析していく。