東海道新幹線の利用者便益の計測について

鄭東錫 ((株)大林組)
河上省吾(関西大学)

 日本では今日まで数多くのビッグプロジェクトが実施されてきた。特に東海道新幹 線は経済振興効果や地域経済に与える開発効果など様々な効果を果たしてきたが、そ の全ての効果を計測するのは不可能である。そのため本研究では手段選択・目的地選 択からなる二段階ネステイッドロジットモデルを構築し、そのモデルから得られる効 用の増加分を貨幣換算することにより、東海道新幹線開業に伴う最も大きな効果であ る所要時間短縮で生じた便益を計測し、その検討を行なう。