中国における大気汚染物質排出削?の最適エネルギー技術選択
 

李  愛軍* (豊橋技術科学大学)
渋澤博幸 (豊橋技術科学大学)
宮田譲 (豊橋技術科学大学)
山口誠 (豊橋技術科学大学)

Abstract:
近年目覚しい成長をしている中国経済を世界が注目している。低水準からの高成
長は、同時にエネルギー生産と消費の急増をもたらすが、その利利用効率は低いま
まにある。これはまた、大気環境へも過負荷を与えている。本研究は,中国の大
気汚染物質の制御に関して,中国の経済、環境と資源に固有な特徴を考慮し,短
中長期的に可能なエネルギー技術革新の前景と将来分析によって予測する。
既往研究の静学地域間一般均衡モデルを拡張し,動学地域間応用一般均衡モデル
を構築する。中国では既に各産業部門への硫黄酸化物に対する環境税が適用され
ており,短期的には脱硫装置など地域の環境保全設備改善を促している。
これらの政策による経済波及と環境への効果を,数値シミュレーションによって詳細
に検討する。