IT革命時代の自動車流通
日本における自動車流通の経済学的研究は下川(1974)によるアメリカとの比較研究、
塩池(1994)によるディーラー系列化による二つの問題指摘が代表的な研究であった。
しかしバブル経済崩壊により、国内需要が低迷、販売台数が減少傾向になるに伴い市場再
編が加速した。また、インターネット普及により車に関する情報入手が容易になったため
従来の流通戦略では対応できなくなってきた。1990年代後半になってトヨタ、ホンダを除
き外資による市場再編にさらされるようになった日本メーカーは、自社の車を市場でブラ
ンドによる差別化戦略を行なうようになってきた。実際、トヨタ、ホンダは1980年代か
ら北米においてレクサス、アキュラという高級車ブランドディーラー網を展開、日本国内
では見られない車種によるブランド構築に成功している。これに比べ他メーカーは国内外
において、これらのようなブランドを構築しえていない。
つまり、ブランドによる差別化戦略は新しいマーケティング手法としてこれから注目す
べき分野で、アメリカでは1990年代になってAAKERよるブランドの理論的研究がなさ
れ、日本においても1990年代半ばになって研究が始められた比較的新しい分野である。
私はIT革命と呼ばれる現代の情報化社会においてブランドが自動車流通戦略にどのよう
に利用され、またどのような効果を発揮しているのかに興味を抱いた。
そこで私はブランドが自動車流通戦略において製品イメージ形成・維持・補助効果を持っ
ているのではないかという問題意識に立ち日本の自動車流通について言及する。
The automobile distribution of the IT revolutionary age
Automobile distribution can't cope with it any more with the usual
distribution
strategy because the information
acquisition related to the automobile due to the
Internet diffusion became easy.
The latter half came for 1990s, and it was coming to do differentiation
strategy by
the brand in the market in the Japanese
manufacturer which came to be exposed to
market reconstruction by the foreign capital. In other words, in the field that
it should pay attention to differentiation strategy by the brand from now as
a new marketing technique. Be in 1990s, and the study of the theoretical brand
which AAKER is based on is to do in America. The middle comes for 1990s, and it is
the comparatively new field which study is begun
with as for Japan as well.
A brand was used for the automobile distribution strategy in the modern
information-oriented society when it was
called an IT revolution how, and I had
interest in whether to show effect.
I stand up for the critical mind
of whether a brand has effect on product image
formation ・ support ・ assistance in
the automobile distribution strategy, and refer to
it about the Japanese automobile distribution.